一生治らないと言って得をする人たち
「あなたは依存症という病気です。
その病気は一生治りませんが、回復は可能です」
と、薬物依存者に対して断言している人たちがいます。
その根拠は医学で証明されているからだそうです。
また、薬物中毒までは治るけど、
薬物依存症までいくと、治らないそうです。
ちなみに立ち直れた私は、
「薬物中毒までで止まったからだ」
といわれたこともあります。
当時は一日十回、二時間おきにやっていた私ですが、
中毒と依存症の境目の線引きはとても曖昧です。
しかもこの根拠となるデータは、
医者にかからなければいけないほどの
重度の患者を診察した統計学によるものです。
しかし、病院にかからなければいけないほどの
薬物乱用者はごく一握りしかいません。
私が知る限り、自分も含め、覚醒剤中毒を越えて、
依存といわれるほど乱用していた人間でも、
更生し、今は全く薬物と縁のない生活を送っている人間が大半です。
現状、一部の薬物更生施設などでは、
「あなたは一生治らない。だから同じ仲間たちと励まし合って、
一日一日、今日はやらなかった、を積み重ねていこう」
と生きる道を勧めています。
もちろん、そういう時期も必要ですが、
ずっとそこにいてはいけないのです。
毎日毎日薬物を意識させられて、
勝てる人間などいません。
本当に薬物依存に勝つには、
なぜ薬物に走ってしまったのか、
その原因と向き合い、新たな夢や目標を見つけ、
薬物とは無縁の遠く離れた環境に身を置くから、
薬物などと言うつまらないものを、
やらなくてすむようになるのです。
ですから、〝一生治らない〟
と言われたことによって洗脳され、再犯し、
また刑務所や薬物更生施設に逆戻りして
しまうことも少なくありません。
そしてそういった施設では、
月十五~二十万の入所料を徴収し、
利用者がいなければ成り立たないという矛盾や、
支払い能力がない人間が大半のため、
生活保護を受けさせたりして
入所料を払わせている団体もあります。
私は今まで、
そういう団体に搾取された多くの人たちから、
相談を受け、悲痛な思いを聞かされてきました。
一生治らないと言って得をするのは
一体誰なのか、きちんと見極めなくてはなりません。


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