幻聴・幻覚は自分がつくり出す
私が中学3年でシンナーをやり始めた頃、
初めて幻覚というものを見ました。
シンナーを吸引すると、
頭がボケていわゆるラリった状態になり、
意識が飛ぶので、見る幻覚は基本、
その人間が抱く妄想がつくり出す世界です。
おとぎ話に出てくるような小人と話をしたり、
目の前にいる友達のことを全くの別人と勘違いしたり、
シンナーを飲み物と間違えて飲もうとしたり、
ラリった状態でいる限り、個人差はありますが、
妄想による無茶苦茶な世界をつくり出します。
ただしシンナーの場合は、
ラリった状態が長時間持続するわけではないので、
吸うのをやめれば、ほとんどの場合は覚めてしまいます。
次に覚醒剤ですが、
私が21~23歳の頃は常習で、特に23歳の終わり頃は、
ひんぱんに幻聴幻覚に苛まれていました。
そもそもこの頃は、
2時間に1回注射しなければいけないほどのひどい中毒症状だったため、
食事も睡眠もまともに取っていない状態でしたから、
現実と非現実の区別がつかない状況が多々あったと記憶しています。
しばしば電柱が警察官に見えたり、
バックミラーに映る後続車のヘッドライトがパトカーの赤色灯に見えたり、
街を歩くと、どこからか「杉山! 待て!」という声が聞こえたり、
常に警察やヤクザに追われているような感覚で逃げ回っていました。
自分が悪いことをしているという罪悪感や、
警察にマークされているという強迫観念、
誰かが自分を警察に密告するんじゃないかという被害妄想などが、
そういった幻覚や幻聴をつくり出していたのです。
よく薬物中毒者が街中で包丁を振り回したり暴れたりする事件が起きるのも、
誰かに追われているという強迫観念や被害妄想から来る幻覚・幻聴によるもので、
いずれも本人が勝手につくり出している妄想によるものです。
ほかにも、薬物の影響で部屋や車の中の掃除を病的にするようになり、
ゴミの中に覚醒剤の結晶があるという幻覚を見て、
ひたすらそれを狂ったように探して拾い集めたりもしました。
これらは、自信のなさや将来への不安、
薬物にハマっている自分への不安などから来る現実逃避などが、
勝手に幻覚をつくり出していたのだと思います。


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